つやつや?ざらざら?社章の表面処理について

社章やバッジを製作するとき、金属面に3種類の加工が可能です。
それぞれの加工によって見え方や印象が変わりますので、ぜひご検討ください。

 

■ つや有り

凸部分の表面を研磨し、鏡面のようにつやつやに仕上げます。
特にご要望がない場合、基本的にはこちらの加工方法になります。凹み部分は研磨されないため、凹凸がはっきりしたデザインに。
最もオーソドックスな仕上がりで、金属の光沢によりバッジ本体がキラリと目立ちます。

 

■ つや無し

凸部分の表面に細かなビーズを吹き付けることで、つやを消した処理です。
メッキ部分の光沢が抑えられ、マットな質感で落ち着いた印象になります。
また、「ロゴに色を入れて、背景を白色にしたい」とご希望の場合、色と色との間に境界線が必要になるため、ロゴが縁取られたようなデザインになります。
この縁取りが気になる場合は、白色の部分をつや無しの銀色(メッキ)にすると、白っぽく見えることで色部分をより目立たせることができます。

 

■ サテン

水平方向に細かなヘアライン状の線を入れる加工をします。「サテーナ」と呼ばれることもあります。
手の込んだ、高級感のある印象に。基本的には横方向の線になりますが、ご希望であれば横・斜めにも加工できます。(※メッキ仕上・色入れ仕上のみ対応可能です。)

 

 

 番外編 〜凹み部分の表面処理〜

プレス後に加工する凸面に対し、凹面は金型(プレスするための型)に加工を施します。

 

■ 梨地(なしじ)

 

 

梨地有り

特にご要望のない場合、基本的に梨地仕上の処理になります。金型を作る際、社章・バッジの凹みとなる部分に細かい傷を刻んでざらざらとした質感にすることによって、埃や汚れ、傷が目立ちにくくなります。
メッキ仕上ではなめらかに研磨された凸部がより際立ち、金属ならではの高級感を演出。
色入れ仕上などの塗装する仕上の場合は、塗料が食い込んで剝がれにくくなります。
元は漆器蒔絵の一種であり、梨の実の皮に似た技法の「梨子地」が由来です。

 

梨地無し

梨地加工をせずに仕上げる処理です。社章・バッジの形に仕上げた後、細かなビーズを吹き付けてつや消し処理が施されます。
梨地と比べてサラサラとした質感に。凸部が細かいデザインなどの場合、凹部が目立たないよう担当者の判断でこちらの処理にすることがございます。

 

■ 石目

 

 

彫金の技法の一つで、タガネを使って隙間なく打ち出した細かな点のことです。
凹部にポツポツとした小さな丸い凹凸をつけ、メッキ仕上では凸部のなめらかさがより強調されます。銀イブシ仕上やダムシン仕上では凹部分のアクセントになり、こだわりの一品に。
刀の鍔などの刀装具に見られる「魚子地(ななこじ)」に似た、趣のある意匠になります。

 

■ 結晶風

 


 

本七宝仕上専用のオプションです。本七宝仕上の色部分は半透明なガラス質のため、凹み部分に粗い傷をつけることによって、キラキラと結晶のように光を反射します。特にご希望がない場合は梨地になります。

 

デザインや仕上によってご提案することもできますので、ご希望の方は担当者までお気軽にご相談ください。